波板の張り方

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波板の張り方

古くなったカーポートやバルコニーの屋根の波板は、変色や汚れが目立ち割れやすく

強風に耐えられなくなる事がありますのでポリカ波板の取り換え手順をご紹介します。

他の種類の波板(熱線カットポリカ波板、塩ビ波板等)も同じ手順です。

一般的に良く使われている鉄板小波32波について説明します。

(注1) 32波とは、波板の山~山のピッチが32mmということです。

鉄板小波32波

32波の波板は、メーカーが違っても規格が定められているため形状は同じですが

色については各メーカーにより若干の違いがありますので、張り足しの場合は同じメーカー品にすることをおすすめします。

 

ポリカ波板、販売ページはこちら!

波板の張り方と波板の規格

ポリカ波板の規格(32波)

ポリカ波板規格   910mm(3尺)
 1210mm(4尺)
 1515mm(5尺)
 1820mm(6尺)
 2120mm(7尺)
 2420mm(8尺)
 2730mm(9尺)
3030mm(10尺)
3330mm(11尺)
3640mm(12尺)
■  3.4.5.11.12尺は、取扱の無いメーカー有り。
■ メーカーにより長さは、若干違うことがあります。
波板の必要枚数の計算方法
波板の製品巾は、約655mmですが
波板の必要枚数を計算するには、働き幅で計算してください。

たとえば鉄板小波(32波)の波板を3mの幅のところに張りたい場合は

3000÷575(働き幅)=5.21枚になります。
5枚では、足りませんので6枚必要になります。
見た目よく張るためには、最後の1枚を縦にカットしますが、縦切りはかなり難しいです。
一番簡単なのは、最後の一枚を重ねてしまうことですが、見た目が少し悪くなります。
品名 標準施工の場合
鉄板小波(32波) 働き幅:575mm

重ね代:2.5山
スレート小波(63波) 働き幅:625mm

重ね代:1.5山
鉄板大波(76波) 働き幅:684mm

重ね代:1.5山
スレート大波(130波) 働き幅:785mm

重ね代:1.5山
鉄板小波広幅 働き幅:1025mm

重ね代:2.5山
ポリカ波板重ね幅 ポリカ波板ラベル
★ラベルにこちらを太陽のあたる側になどと表記されています。
波板の重ね部分は、2.5山(約80mm)以上ですので、
有効巾は、約575mmになります。
ポリカ波板には、裏表があります。
ラベルの貼ってある側を太陽の当る面、又は
内側にするかは、メーカーにより異なりますので
必ずラベルの表示を確認してください。
必要枚数計算例
(1)1間(1800mm)に貼る場合
(1800-80)÷575=2.99

3枚必要となります。
(2)5間(9.1m)に貼る場合
(9100-80)÷575=15.68

16枚必要となります。
用意するもの
施工工具

波板の切断から波板止め具で固定するには

波板を切る波板切ハサミ(刃が波板の形状になっている)が有れば便利です。
波板切りハサミ波板切りハサミ
波板の縦切りには、下記のハサミが有りますが少し難しいです。
波板縦切りハサミ

穴明けは、電動ドライバーに鉄工用ドリルをセットして空けます。
電動ドライバー

止め具は、フックボルト、波板ビス、ポリカフック、ステンレスワンタッチフック、ステンレス傘釘等があります。
フックボルトは、フック回し。
フック回し
波板ビスは、電動ドライバーにボックスビット(鉄下地用)プラスビット(木下地用)
ボックスビットプラスビット

ステンレスワンタッチフックには、プラスドライバー
プラスドライバー

ステンレス九連傘釘は、カナヅチを用意してください。
カナヅチ

波板止め具の種類

波板ビス
(鉄下地用)
波板ビス
(木下地用)
フックボルト
(鉄メッキ、ステンレス)
ポリカフック
(クリア、ブロンズ)
ステンレスワンタッチフック
(シルバー、ブロンズ)
ステンレス九連傘釘
波板ビス 波板ビス目下地用 フックボルト ポリカフック ステンレスワンタッチフック ステンレス九連傘釘
C型鋼、アルミ材に
取付
木材に
取付
C型鋼、アングル、アルミ材に
取付
C型鋼、アルミ材に
取付
C型鋼、アルミ材に
取付
木材に
取付
■ 標準では、5山おきに取り付けます。台風の多い地域はもう少し細かく。
軒先部は、3~4山おきに止めてください。

波板の切断

波板切りハサミ、金切りのこ、ハンドソーなどで行います。
曲線部は、糸のこなどを使用します。寒冷時の穴明け、切断は、
特にていねいに行ってください。破損するおそれがあります。
波板の位置決めなど
波板位置決め

波板の張り方

母屋間隔と軒先の出幅

母屋間隔と軒先の出幅

母屋間隔

  一般地域 強風多雪地域
32波(鉄板小波) 500~600mm 400~500mm
★ 九州、沖縄など台風の影響を受けやすい地域は、母屋間隔450mm以下を当社ではお勧めしています。

軒先の出幅

  一般地域 強風多雪地域
32波(鉄板小波) 100mm以内 50mm以内
★ 九州、沖縄など台風の影響を受けやすい地域は、軒先の出幅を
出来るだけ少ない50mm以下を当社ではお勧めしています。

軒先の出幅は、100mm以下。強風地域は50mm以下。
母屋(受材)の間隔は、一般地域は600mm以下。
強風多雪地域は500mm以下にしてください。
水下から葺きます。(反対だと雨もりがします)

波板の張り方

屋根勾配と重ね代
ポリカ波板32波屋根勾配と重ね代
波板幅方向の重ね

流れ方向の重ね

■屋根勾配は、漏水を防ぐには3/10以上が望ましいです。

屋根勾配 2/10 2.5/10 3/10 4/10 5/10
重ね代 200mm以上 180mm以上 150mm以上 120mm以上 100mm以上

幅方向の重ね

波型 32波(鉄板小波)
重ね代(山) 2.5山以上
働き幅 約576mm

重なりの下側になる波板の、端は山が上向きになる様施工。
重ね部は、必ず固定してください。

波板の固定のしかた
波板ビス 波板ビスは、電動ドライバーにボックスビット(鉄下地用)
またはプラスビット(木下地用)をセットして止めてください。
フックボルト ナットをゆるめて、引っかけ部分先端を穴に通し、母材に
ひっかけた状態でナットを締めます。
ポリカフック フックの先端を穴に通し、押し込みながら母材にひっかけます。
ステンレスワンタッチフック フックの先端を穴に通し、十字ドライバーて押し込みながら
母材にひっかけます。
ステンレス九連傘釘 カナヅチで傘釘を止めていきます。
タタキすぎ無いように慎重に止めてください。

 

波板取付金具の種類と特長

波板取付金具もっと詳しく知る

商品画像 品名 特長
波板ビス 波板ビス
本体素材:鉄
確実に波板を止めることができ、張替の際にも簡単にビスを外せます。
ビスが緩むことが無く、波板を均一に貼ることができる最も信頼のおける商品です。
施工後の見た目も綺麗です。
鉄下地、木下地用
当社一番のお勧め品
ウェブストッパー ウェブストッパー
本体素材:鉄、ステンレス
波板ビスのメーカー違い同等品です。
オールステンレスもあります。
施工後の見た目も綺麗です。
鉄下地、木下地用
フックボルト(鉄) フックボルト(鉄)
本体素材:鉄
施工がとても簡単ですが、ナットが緩むことがあります。
電動工具が使用できず、波板ビスが使用できない場所にも最適です。
施工後の景観は、ボルトが波板の上に出てしまう為、あまり良くありません。
鉄下地用、アルミアングル等も可。
フックボルト(ステンレス) フックボルト(ステンレス)
本体素材:ステンレス
施工がとても簡単ですが、ナットが緩むことがあります。
電動工具が使用できず、波板ビスが使用できない場所にも最適です。
錆に強く耐久性があります。
施工後の景観は、ボルトが波板の上に出てしまう為、あまり良くありません。
鉄下地用、アルミアングル等も可。
ステンレスワンタッチフック ステンレスワンタッチフック
本体素材:ステンレス
ワンタッチで取付けられ施工がとても簡単です。
フックボルトと違いナットがない為、緩みませんがパッキンの弾力で押えているため
長さの選定は、慎重にお願いします。長くても短くてもダメです。
錆に強く耐久性があります。
鉄下地用、アルミアングル等も可。
ポリカフック ポリカフック
本体素材:ポリカーボネイト
ワンタッチで取付けられ施工がとても簡単です。
フックボルトと違いナットがない為、緩みませんがパッキンの弾力で押えているため
長さの選定は、慎重にお願いします。長くても短くてもダメです。
素材は、ポリカですが耐久性に少し劣ります。
鉄下地用、アルミアングル等も可。
ステンレス九連傘釘 ステンレス九連傘釘
本体素材:鉄
九連傘釘で波板を止めるのが、一番簡単で安価な方法ですが
波板の張り替えが生じた時に、傘釘を抜くのは大変です。
木下地のみ。
小頭鋼板ビス 小頭鋼板ビス
本体素材:鉄、ステンレス
波板の壁張り工事(谷打ち)に最適!
頭部が8.5φと小さく波板の谷にビスを打つことができます。
パッキン付きで頭部カラーは、ブラック、ブラウン、アイボリー、シルバーの
4色があります。
波板の色に合せれば、ビスが目立たずスッキリとした仕上がりになります。
外壁の角波鋼板や金物止めにも使用できます。
木下地のみ。

 

■ 金具取付上の注意事項

屋根工事の場合

波板ビスを山側から直接取り付けます。

*出来れば先に波板にビス径より1~2mm大きな穴をあけてから波板ビスで施工するのがベストですが

実際には手間がかかるため、直接施工しているのが現実です。

波板ビス(鉄下地用)は、一定の所まで締め付けるとビスが空回りをして

ちょうど良い状態で締付けが完了します。

 

波板ビス施工状況

 

フックボルトの取付け穴は、熱膨張、収縮がありますのでボルト径より1~2mm程度大きめの穴をあけてください。

 

波板の穴明け

 

穴あけは、ハンドドリル、電動ドリルで行ってください。

フックボルトを波板の穴に上から差し込み、C型鋼やアングルに引っ掛け、ナットを回して締め付けます。

上から引っ掛けられない場合は、ボルトからナット、座金、パッキンをはずし、フックの本体を

下側から差し込み上側から各部品をはめてナットを波板の山が変形しない程度に強めに締め付けてください。

この場合、2人で作業することになります。

ステンレスワンタッチフックは、波板の穴に差し込み強めに押しながら

躯体に引っ掛け90度ドライバーで回すだけです。

ポリカフックの同様に手で押しながら躯体に引っ掛け90度回して取付けてください。

 

壁工事の場合

波板を壁として張る場合山にビスを打つ方法谷にビスを打つ方法があります。

波板の重ね代は、屋根と同じ又は若干少なくても可。

山に打つ場合には、波板ビス、フックボルトを使用します。

 

小頭鋼板ビス 頭部のカラー 谷で波板を止めた状態
小頭鋼板ビス 小頭鋼板ビス 頭部の色    小頭鋼板ビス谷止め例小頭鋼板ビス谷止め

 

谷をビスで止める場合には、小頭鋼板ビスを使用します。

頭の大きなビスを使用すると、雨の流れを防ぎ水漏れの原因になりますので

小頭鋼板ビスをお勧めします。

■ ポリカ波板のことなら何でもお聞きください。丁寧にご説明します。

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