コンテナバックの材質
コンテナバックは本体、底布、補強布、ベルトは、PP(ポリプロピレン)
投入口、排出口は、PE(ポリエチレン)です。
PP(ポリプロピレン)は、引張り強度、圧縮強度、衝撃強度が優れ表面は硬くなめらかで傷が付きにくく
耐薬品性が優れています。
また、加工性が良く安価に大量生産しやすいという特徴があります。
ただ、耐候性が悪く直射日光など紫外線による劣化が早いという短所があります。
耐候性は、酸化防止剤などを入れることで改善しますので、コンテナバックには
基本的にUV剤を入れています。
PEは、原料価格が安く大量生産しやすく機械的強度に優れています。
また、耐薬品性、耐候性も良く吸水製がほとんど無いため防水性が高いという
特徴があります。
ただ、耐熱性は低いため火や熱に弱いという弱点もあります。
このPPとPEの優れた部分を利用してコンテナバックの構成部分毎にPP.PEを
上手に使い分けバックを作りあげています。
PP(ポリプロピレン)の特性
軽量性:ポリプロピレンは非常に軽量で、そのため様々な製品において重量の軽減に役立ちます。
耐久性:ポリプロピレンは耐久性が高く、熱や化学物質に対する耐性もあります。
低価格:比較的低コストで製造できるため、多くの一般的な用途に適しています。
無毒性:食品容器や医療機器など、人体と接触する製品にも使用されることがあります。
PE(ポリエチレン)の特性
軽量性:ポリエチレンは非常に軽量であり、輸送や取り扱いが容易です。
防水性:ポリエチレンは水に対する耐性が高いため、湿度や水に触れる環境で使用されます。
化学的耐性:多くの化学物質に対して耐性があり、薬品容器などに使用されます。
再生可能性:ポリエチレンは再生プラスチックとしてリサイクルが可能であり、環境への影響を軽減するのに役立ちます。
焼却時の有害物質
ポリプロピレン(PP)は完全燃焼させるとダイオキシンなどの有害な物質を出さないので、環境にも優しい素材です。
投入口や排出口の白い部分はポリエチレン製ですが、燃やしても有害物質は発生しません
紫外線劣化防止剤(UV材)について
PPにUV材(紫外線劣化防止剤)を添加させることによりPPの耐候性を向上させます。
通常UV材は、0.3%程度添加されています。
コンテナバックの強度
デニールとは、糸の太さ(繊度)を示し、大きいほどフィラメントが厚く、強度があります。
長さ9000mで重さが1gが1デニールです。
通常、コンテナバック(エコノミータイプ)は1400デニール程度、超強力型で3100デニールです。
ちなみにコンドーのコンテナバックは、1650デニールが基本です。